隣のナイト幼なじみはヤンキー
「桜太としゃべんな」


リキはそう吐き捨てると、フイと顔をそむけて歩き出す。


「しゃべんなって……あたしたち、幼なじみだよ?仲良くしよーよ……」


「オレと付き合うなら、桜太とは切れ」


「なんでぇ……?」


「心配だっつったろ」


ドキッ。







リキは、少し切ない顔をあたしに向けてくる。


「大丈夫だよ……あたしはリキが……」


「わかんねぇなら、もういい」


リキはスタスタ歩き出してしまう。


やだ、行かないで!?


「わかった!もう、話さないからっ」


リキ、結構ヤキモチ焼いちゃうんだね……。かわいい。


ギュッて背中にしがみつくと、ゆっくりと振り向いてくれた。


「初めっからそう言えよ」


……はい。


コクンと頷くと、肩を抱いてくれた。


きゃっ。


そして、そのまま登校。



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