隣のナイト幼なじみはヤンキー
1階でリキとカレーを食べたあと、リビングでテレビを見ていた。


となりに腰をおろしたリキは、ソファの背もたれに腕をのばしている。


あとちょっと位置をずらせば、肩を抱く体勢になるのに~。


やっぱりそんなに甘々になることもなく、普通に過ごす。


バラエティを見て、リキがウケてる。


チラッと顔を見ると、無邪気な笑顔で笑っていた。


いつもはすましてるけど、こーいう表情でも笑うんだね。


やっぱ、かわい~っ。


「……なに?」


うわっ!?ジッと見てるの、リキに気付かれた!







「うんっ」


「ハハッ、なにが『うん』なわけ?」


しまった。とりあえず、イミフな発言しちゃったよ。


だけどリキの優しい笑顔に、あたしの顔もほころぶ。


「リキと付き合えてよかった……」


見つめ合ってるのが恥ずかしいから、リキの肩にチョコンと頭をのせると、


リキは体ごとあたしの方を向いて、顔を寄せてきた。



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