隣のナイト幼なじみはヤンキー
「それから?」


「それからっ!?えーと……カッコイイ……」


「ぶっ。なんだ、それ」


「昔からカッコよかったけど……リキの顔って、本当にキレイだよね」


「……そおか?」


リキは目線を上に上げ、少し怪訝な表情をする。


自覚がないのっ!?なんてこと!


「……他の女の子と、もう関係切った?」


あたしが元カノだったら、しつこくつきまとっちゃうかもしんない。


リキを手放すなんて、そんなのイヤだし。






「もちろん」


リキはあたしの髪の束を少し手に取り、自分の口元に持っていく。


そんな仕草にも、漂う色気。


「花梨の髪、いー匂いがする……」


「えっ……うわ……ぁっ」


リキはあたしに覆い被さってきて、髪に顔を埋めた。


ソファの背もたれから、ズルズルと滑り落ち、


気付けば、リキがあたしを上から見下ろしていた。



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