隣のナイト幼なじみはヤンキー
お前にはやらない
背中を丸め防御する泥棒に対して、リキは容赦なくお腹に強く蹴りを入れた。
「……グフッ」
「ふざけんなよ……。てめぇ」
泥棒を捕まえたと思ったら、庭に出ていたリキのうしろに、また人影が見えた。
え……。
ちょっと、どういうこと!?
慌ててはだけたシャツのボタンを止めようとするけど、緊張してうまく止められない。
リキはその人影に気付いて、一瞬身構えたけど、すぐに警戒心を解いた。
だって……
リキのうしろにいたのは、パパ……。
どうして!?
今のって、パパにも見られてたの?
「おじさんかよ……。ビビらせんなよ」
リキがそう言いかけた途端、パパがリキを思いっきり殴った。
えぇぇぇーっ!?
ちょっと、どうして!?
慌てて庭に出ると、ぶっ飛ばされたリキの横には、桜太がうずくまっていた。
……あれっ!?