隣のナイト幼なじみはヤンキー
もう、時間ないっ!


ギリギリだよ。


慌ててウチを出ると、玄関前に桜太がいた。


「おぃっス!」


何がおぃっスよ。知らないっ!!


無視して通りすぎようとしたら、腕を掴まれた。


「なに?」


「昨日は、悪かった!覗くつもりじゃ……」


「しっかり覗いてたし!見たでしょ、あたしの胸」


「ハハハッ……」


なに赤くなってんのよ~、バカバカ!








「変態っ!!」


「あっ、誤解すんな!?オレはな、花梨の心配を……。リキんち入って出てこねぇし。

花梨ち行ったら、泊まりっつーしな。もしかして……って思って」


「ヨケーなお世話っ!桜太のせいで、パパにバレちゃったし。しかも、リキのウチに行くとこから見てたの!?」


「あ~、いやたまたまな?」


「ホント、ストーカーみたいでウザいんだけど!!」


桜太にそう言うと、ヘラヘラ笑ってる。


「ストーカーでもなんとでも言ってくれ。リキがゴールドアイから抜けるまでは、花梨との交際は認め~ん!」



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