隣のナイト幼なじみはヤンキー
これって……


流されてることになるのかな。


気がつけば、リキの胸を押し返していた。


「……ごめん、リキ。あたし、やっぱりできない」


リキはそのまま迫ってくるかと思ったけど、あっさりあたしの上から退いてくれた。


呆気なくて、ちょっと拍子抜け。


「リキ……?」


「流されやすいと思ってたけど、ちゃんと自分の気持ち言えんだな。嫌なことは、ちゃんと嫌って言えよ?」


「……え?リキ、怒ってないの?」


「こんなんで怒るわけねーし。……花梨の気持ち、大切にしたいしな」


「本当に!?」


「本音言うと……したいけど」


リキはあたしの髪に触れてくる。


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