隣のナイト幼なじみはヤンキー
「花梨ちゃん、昨日はゴメン。嫌な思いさせちゃったよな」


見た目はチャラいけど、夢の彼氏、結構いい人かも。


「あたしこそ、ゴメンなさい。勝手に帰っちゃって……あと、大丈夫でした?」


「あぁ。気にしなくていーよ」


夢の彼氏は、軽く振り向いてニコッと笑うと、ハンドルを握り、車を発進させた。


良かった。


昨日の行動は、あたしも軽率だったよね。


夢の彼氏だって、友達の手前立場ってもんもあっただろうし……。


反省しつつ、すでに頭は、今から紹介してもらえる人の妄想で埋め尽くされる。


だって、


「今日来んの、オレの先輩なんだ。大手スポーツメーカーに内定決まってて、かなりのイケメン」


なーんて言うんだもん。


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