隣のナイト幼なじみはヤンキー
乾いた音が響いたかと思うと、あたしの前に男が倒れこんできた。


桜太の一発が効いたのか、派手なシャツの男は、頭を押さえてうずくまっている。


周りにいたヤンキーが騒ぎだし、桜太を取り押さえようとするも、桜太はそれをうまくかわしてる。


だけど……この人数じゃ、いくら桜太が強いとしても、無理だよ。


「リキ!?見てねぇで、止めろっ」


桜太はケイにそう叫ぶも、ケイは腕を組んで、冷ややかな表情のまま桜太を見ている。


……あんなの、リキじゃないよ。


やっぱり、別人だ。


あたしを見ても何の反応も示さないし、リキなら、こんな状況をほっとくわけない。



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