隣のナイト幼なじみはヤンキー
刃先を光らせたナイフを手に持って、冷ややかに笑っていたから……。


ナイフっ!?凶器使うなんて卑怯だよ。


シュッ!!


ガッと、桜太の前の土にナイフが突き刺さる。


「おわっ!てめ~、オレを殺す気かよっ」


桜太は立ち上がろうとするけど、派手なシャツの男がガッチリ体を押さえていて、身動きが取れない。


「殺す?そんな刃渡りのナイフなんかで死ぬわけねーだろ」


……似てる、顔だけじゃなく。声もリキそっくり。


あたしはケイの顔に釘付けになっていた。


本心を読み取れないような、冷ややかな笑みは……怖くもあり、美しくもあり。


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