隣のナイト幼なじみはヤンキー
救急車で運ばれて、頭を何針も縫ったんだ。


あのときも、あたしのせいで桜太が死んじゃうんじゃないかって思った。


痛いくせに、あたしの前ではニコニコして、こんなのヘーキだっつの!って、笑ってた。


だけど今回は、子供のケンカじゃない。


二度と桜太の笑顔が見れなくなるかもしれないんだよ!?


あたしは……ゴールドアイの怖さを、今初めて知った。


この場に来なかった遊くんの言うことを守ってれば、こんなことにはならなかった。


あたしのせいだ……。なんとかしなくちゃ。


「痛っ!てめっ……」


あたしは派手なシャツの男の腕に思いっきり噛みつき、倉庫へと走った。


ケイに……お願いしてみるしか、桜太が助かる方法はないよね!?


あたしの言うことになんか、耳を貸してくれるわけなんてないけど、やらないよりマシ。



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