隣のナイト幼なじみはヤンキー
倉庫に入ると、男たちの笑い声が響いていた。


あんなケンカをさせておいて、自分たちはここで楽しく過ごしてるんだ。


悔しいけど、浸ってる場合じゃない。


「ケイさんっ!どこにいるの!?」


あたしの声を聞き、薄暗い倉庫の中で、男のうちの一人がこっちに向かって歩いてくる。


メッシュを入れた、切れ長の目の男で……それは、ケイじゃなかった。


「姉ちゃん、さっきのヤツどーなった?イキってたけど、結局ナイフ使ったんだろ?」


「桜太はっ、そんな卑怯な手使ってまで、勝たないから!」


「……へぇ。勇敢なバカなんだ?」


フッと鼻で笑い、あたしの腕を掴んできた。


「嫌っ!あたしは、ケイさんに話があるの。離してっ」


「ケイに何の用だよ。命乞いかぁ?」


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