隣のナイト幼なじみはヤンキー
男の指が、ギリギリと腕に食い込んでいく。


「あぁっ……」



強い痛みがはしり、感覚が麻痺しそうになった。


「おい、矢吹。ソイツをどっかに連れていけ」


「りょーかい」


メッシュの男は、派手なシャツの男の手をあたしから引き剥がすと、倉庫の外に出て行った。


え……何?


「ついでにお前らも、しばらく外せ?」


ケイが周りの男たちにそう言うと、なんだかニヤニヤしながら男たちは倉庫から出て行った。


ケイと二人っきりにされ……何が起きたのかわからないでいると。


「あの男、助けて欲しい?」


って、ケイがあたしの目を見つめて笑みを浮かべる。



< 307 / 529 >

この作品をシェア

pagetop