隣のナイト幼なじみはヤンキー
「別に……桜太が行こうがあたしに関係ないし」


「寂しーこと言ってんなよ。そこはな、社交辞令でも「さすが桜太だね、ホレ直したぁ~」とか言えよ」


桜太はニッと笑って、女の子みたいな甘い声を出してくる。


「なっ、なんでよ。ホレてないから、ホレ直さないし!?」


あたしがやたらムキになったからか、桜太は眉に軽く皺を寄せる。


「あのな~、社交辞令だっつってんだろ?軽く流せって」


「……ヤダっ!」


「ムカつくな~。最近の花梨は、なんでリキには懐いて、オレにはそーいう態度なんだよっ。

そーいう悪い子は、お仕置きが必要だな~」


桜太は面白がって、あたしの上に覆い被ってきた。



< 349 / 529 >

この作品をシェア

pagetop