隣のナイト幼なじみはヤンキー
桜太は真剣な顔であたしの目を見つめたまま、手を離してくれない。


「さすがにオレもな、花梨は妹みたいな存在だから気がつかねぇフリしてたけど……」


あたしは、プルプルと首を横に振る。


「いや、今もオレにとっちゃ妹みたいなもんでな。花梨と付き合うとか、禁断の匂いがプンプン。でも、花梨がその気なら……」


「ばっ、バカー!」


空いた方の手で、桜太の頬を軽くパチンと叩くと、突然、ヒャハハと笑ってあたしの上から退いてくれた。


「いってーな。ウソに決まってんだろ?ちょっとからかっただけだ」


ふうっ……び、びっくりした。



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