隣のナイト幼なじみはヤンキー
車に入ると、坂部さんがエンジンをかける。


春先なんだけど、山の中だから少し肌寒くって、暖房をつけてくれた。


車のライトがついてないし、室内は暗い。


坂部さんと二人きりになったことで、今さらのように心臓がドキドキし始めた。


運転席に座っている坂部さんが、こっちに体を向けるのがわかった。


「花梨ちゃん、オレと付き合わない?」


直球でこられ、びっくり。


大学生ってこんな感じなんだ!?


「そんなこと言って、いいんですか?坂部さん、大人だし。あたしなんて、まだ高校生のガキだし……」



< 38 / 529 >

この作品をシェア

pagetop