隣のナイト幼なじみはヤンキー
リキはあたしの首筋に顔を埋め、頭を抱き寄せるようにして、キスをしてきた。


「……リっ」


リキって言おうとしたら、手で軽く口を塞がれ、リキが耳もとで囁いた。


「リキって言うなって。何度言えばわかんの?」


「だっ、だって。こんなとこで、いきなりキス……!」


「だったら、8時まで花梨とどーやって暇つぶすわけ?ヤることやるしかなくね?」


「……え?ヤるって……」


リキはあたしの手を握り、軽く引っ張る。


「あっち行くか?車あるし、室内の方がいーよな」


「……えっ、ヤダ。なんか変だよ。どうしてそんなこと言うの?」


「変って……。これがオレのフツーなんだけど?」


< 386 / 529 >

この作品をシェア

pagetop