隣のナイト幼なじみはヤンキー
「……花梨がイヤなら、他にいくらでも相手してくれるオンナいるし。オレは、別にお前にこだわらないから」


イヤ……。


リキじゃないみたい……。


どうしてそんなに冷たい目をしてるの?


姿がケイになったら……心まですっかり入れ替わってしまったみたいだよ。


あたしとリキが少し距離を置いて向かい合っていると、


さっきリキにまとわりついていた、ポニーテールの子が、こっちへ走ってきた。


「ケイ!矢吹が呼んでる」


「あぁ……今、行く」


リキはあたしを横目で見たあと、そのまま矢吹さんのところへ行こうとする。


「ねぇ、誰?この子」


ポニーテールの子は、リキに軽く腕を絡めながら、あたしを汚い物でも見るような目つきで見てきた。



< 388 / 529 >

この作品をシェア

pagetop