隣のナイト幼なじみはヤンキー
矢吹さんは、あたしをファミレスまで連れて来てくれた。


「ウチまで送ってやりてーけど、アンタんとこ厳しいんだろ。ここまでで、いいか?」


「厳しいってほどじゃ。けど、なんでそのこと知ってるの?」


「ケイが言ってたからな。花梨を他のオンナと同じ扱いするなって」


「……そんなことを?」


リキ、あんな言い方しながらも、やっぱりあたしのこと考えてくれてた!?


「元ヤンのかなり怖いオヤジがいるらしーじゃん。ぶっ殺されるっつってた」


「ウチのパパはそんなことしないよっ」


「ハハッ、パパって……!お前いくつだよ。ウチの姪っこでさえ、パパとか言わないぜ?」


うっ……。


ママが、


『絶対にお母さんって呼ばないで!!』


って言うから、小さい頃からこう呼んでたし、今さらもう変えられないんだもん。


< 396 / 529 >

この作品をシェア

pagetop