隣のナイト幼なじみはヤンキー
リキは、違う自分になりたいって言ってた。


それなのに、自分と同じような、優等生タイプのお兄ちゃんの名前を使ったことに、


あたしは少し違和感を感じずにはいられない。


……ますます、リキのことがわかんないよ。


「ごめんね、聞けたのはそこまで。雷斗くんも、あんまり詳しくは知らないみたいだったし」


「ううん、十分だよ。ありがと、」


「そうだ、もう1つ聞いたんだった。リキくんの女性のタイプって……」


「えっ、リキのタイプ!?」


ゴクリ。


「料理上手と床上手、らしいよ?頑張れ、花梨!」


……へ。


なんですとっ!?


あたし、


どっちもダメじゃん!!






その夜のあたしは……


ショックで、なかなか寝付けなかった。




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