隣のナイト幼なじみはヤンキー
「いいから……」


リボンをほどく手を阻止しようとしたんだけど、坂部さんはそんなあたしの手を掴んで、イスに押しつけた。


「よくないっ!あたし……こんなの……」


「彼氏、欲しかったんだろ?」


欲しかったけど……あたしが望んでたのは、こーいうことじゃない。


暴れてみても、坂部さんに押さえつけられて身動きが取れない。


「イヤぁっ……」


坂部さんに触られる場所が、気持ち悪い……。






あたし……好きじゃないのに、付き合おうとしてた。


坂部さんのこと、全然好きじゃないよ……。


やたらと彼氏が欲しいって言ってたあたしって、バカだ。


物欲しそうな顔してたのかな。




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