隣のナイト幼なじみはヤンキー
「その……えっ……ちを」


階段を、他の生徒が通り過ぎていく中、小さい声で言ったから、リキには伝わってないかもと思った。


けど、しっかりリキには伝わってたみたい。


「なんで?オレが昨日あぁ言ったから?」


「それもあるけど……。里沙ちゃんに、重いって言われたし。その、あたしちょっと考え過ぎだったかな、って」


パパとの約束はあるけど……ママが『しちゃえ!』って言ってくれたから、心強い。


それに、あたしがこう言い出した一番の原因は……里沙ちゃん。


里沙ちゃんに、負けたくないっていうか。


「悪いな。オレ、処女抱く気しねーから」


「……えっ」


「そーいうマニアに抱いてもらえば?」


ま……マニア!?


「リキ、初めてって言ったら……嬉しいって言ってくれてたよね」


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