隣のナイト幼なじみはヤンキー
「寂し~、ランチタイムじゃん。友達いないの?」


う、わ。


あたしの後ろに立っていたのは、雷斗さんだった。


一瞬でも、リキが来てくれたって信じたあたしは、やっぱりとことんプラス思考。


「友達ぐらいいますー」


いないのは、お弁当を食べてくれるカレシだよ……。


「オレ、飯食ってないんだよな」


とかいいながら、あたしの横に座り込んでる。


「なっ……なんなんですか?これ、あたし一人で食べるんだから!」


「味見、味見。リキに作ってきたわけ?さっき昼休み、躍り場で派手にやり合ってたよな」


そう言いながら、雷斗さんはお弁当のおかずをパクッと勝手に食べた。


「あーっ!!」


「うまっ!なんだ、コレ。素人の味付けか!?」


ヤバ……。今のは、パパの作ったヤツだ。


< 418 / 529 >

この作品をシェア

pagetop