隣のナイト幼なじみはヤンキー
「サイテーなヤツ!あたしもだよ。坂部さんに……ヤられそうになって」


「坂部も、マジ最悪だねっ!!」


あたしと夢がブーブー言ってると、横で呆れた声が聞こえてきた。


「……最悪だな」


でしょ?って思ったけど、どうもあたしたちに言ったわけじゃなかったみたい。


マスクの男は、もう一人のマスクの男と、なにやらゴソゴソしゃべっていた。


「助けてくれて、ありがとうございました!あたし、この恩は一生忘れませんっ」


マスクの男に近付いて、満面の笑みを向ける。


暗いからあたしの表情は、ぼんやりとしか、わかんないだろうけど……。


けど、あたしの話なんて聞いてない。


「……コイツら、どーする?」


「どうって……置いてくわけにいかねぇし」


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