隣のナイト幼なじみはヤンキー
「リキ……退学になっちゃいますか?」


「いや、そうならねぇように手はうつけどな。あ、リキには言うなよ?あいつ、意地になりそーだし」


退学にはならないんだ。……良かった。


「リキ……なんかすごく悩んでるみたいで。あたし、力になれたらって思うんです」


「悩みなぁ……。オレらが、リキに期待し過ぎたのが、原因かもな……」


リキのパパは、ママと目を合わせたあと目をふせる。


「期待……し過ぎですか?」


「あぁ。花梨ちゃんも知ってると思うけど、小さい頃から、リキは何やらせても完璧だった。

勉強もできて、運動もできて。ワガママ言わず、手のかからない子供だった。

だけど……それって、多少演技も入ってたんだよな」


「演技……?」


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