隣のナイト幼なじみはヤンキー
「気に入ってたやつなんで……ありがとうございます」


「でもさ、ちょっと汚しちゃって。……新しいの、買って返そうか?」


見れば、黒いシミがついていた。


「いえ、大丈夫ですよ!?」


「それじゃオレの気がすまないから。あ、そうだ。また新車買ったんだよね。乗ってく?」


いーえ。冗談じゃないっ!


また襲われるの、目に見えてるし。


あたしだって、そこまでバカじゃない。


だけど。


「えー、すごーい!新車ですか!?確かこの前もカッコいい車に乗ってましたよねっ」


あたしがそう言うと、坂部さんは得意気な表情をした。


「前のよりいいヤツ買えたんだよな。ほら、こないだのヤンキーがさ、あのあとオレの車、廃車にしやがって」


キターッ!ちょうどいい具合に、車の話になった。


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