隣のナイト幼なじみはヤンキー
「廃車に!?ひどーい。坂部さんは大丈夫だったんですか?」


「あぁ、オレは大丈夫だった」


「また新しい車買えるなんて、坂部さんお金持ちですよね」


「あぁ、保険がおりたからね」


「保険?」


「そろそろあの車も飽きてきてたしさ、ヤンキーが潰してくれてちょうどよかったよ。

あの山をうろついてるヤンキーの素性もわかったみたいだしな?今はまだ証拠不十分で捕まってないけど、きっと時間の問題だな」


嬉しそうに話す坂部さんをみて、イライラがとまらない。


リキたちがやったって、完全に決めつけてるよね。


違うんだから……!


もっと何か情報はないのかな。


「坂部さん、あたしたちを置いて逃げたあと……どうやって帰ったんですか?」


あ、しまった。


置いて逃げたとか、露骨に言ったもんだから、一瞬坂部さんの顔が渋くなるのがわかった。



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