隣のナイト幼なじみはヤンキー
唇が離れたあと、薄目を開けて至近距離であたしを見つめる。


「花梨……」


「なぁに?」


「今日オレの部屋来いよ」


「えっ……」


「カテキョの日、忘れた?」


あっ……そういえば、そうだった。最近もう教えてもらってなかったんだけど。


「また、教えてくれるの?」


「いーよ。今日は、勉強以外のことも教えてやるし?」


リキは口の端をあげ、ニヤリと笑う。


「べっ……勉強以外!?」


あたしが動揺してると。


「花梨が知りたいこと全部……教えてやる」


そんな、色気ある表情で言われたら緊張するっ。


「それって、エッチな意味じゃないよね?」


「どっちでもいーし。とにかく、帰ったら来いよ」


どっちでもいいって!


リキはあたしをからかってるだけなのか、そのあとは、嬉しそうに微笑んでいた。


< 492 / 529 >

この作品をシェア

pagetop