隣のナイト幼なじみはヤンキー
「あっ!こっち、こっち!」


いきなり夢が叫び出す。


その方向を見ると……。


「夢ちゃん、花梨はどこだっ!?変態ヤロー!!タダじゃおかねーっ」


木刀を振り回し、特効服を着た桜太が、仲間を引き連れこっちにやってきていた。


「……ブッ」


リキは、それを見て、驚くどころか吹き出してるし。


あたしの胸に顔を埋め、声を出して笑うのを必死にこらえてる。


「ちょ……と、リキ」


「桜太……おもろすぎ。あいつ、やっぱワンテンポずれてるよな。遺伝か!?」


遺伝?


リキの言う意味がちょっとわかんないんだけど。


「おっ。もう片付いてるじゃん。……んっ、リキ……待てっ、なんで花梨の胸に顔押し付けてんだよ。さては、痴漢はお前かっ!」


桜太はあたしたちの前に走ってきて、リキに叫んでる。


「痴漢って……。合意の上だけど?なぁ、花梨」


リキはあたしに妖艶な笑みを向けると、指で胸元を触ってきた。


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