隣のナイト幼なじみはヤンキー
「つーことで、花梨を送るのはオレの役目だ。悪いな、リキ」


桜太は嬉しそうにあたしの前に立つ。


「あたし、リキと帰りたい」


「残念ながら、お前に拒否権はない!」


「なんでよっ!?」


「昔っから、オレら二人のルールなんだよ。じゃんけんで、どっちが花梨を守るか。

いつの間にか、リキから棄権するようになってたけどな。さ、帰ろーぜー」


桜太はあたしをお姫様抱っこして、無理やりこの場を去ろうとする。


「ちょっとーっ!リキ、助けてよっ」


「あいつ、なんでじゃんけんだけは強いんだぁ!?昔っからそーなんだよな……。いつもいいとこで……」


リキはブツブツ言って、あたしの言葉なんて聞いてない。


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