隣のナイト幼なじみはヤンキー
お仕置き
「あーもぉ、大変だったんだってば!」


「ふーん……」


リキの部屋で、いかにして桜太から逃げてきたのかを報告していた。


当のリキは、涼しい顔して机に広げた参考書に目を通している。


坂部さんの件は、自作自演だったってことで、リキたちが疑われることはなくなった。


それはよかったんだけど……。


「も~、聞いてよっ」


「聞いてるって。桜太も花梨を心配して来てくれたんだし?ちょっとは感謝しろよ」


「なにその、優等生発言!今までなら、桜太と喋んなとか、関わるなとか言ってたくせに」


頬を膨らせて、リキに拗ねてみせたら、リキは余裕の笑みをあたしにみせる。


「言ってたけど。桜太より、オレが好きなんだよな?もうオレから離れらんないだろ?」


うっ……。そうだよ?


わかってるなら、わざわざ言わなくていいから。


あたしが真っ赤になってると、リキはクスクス笑いだす。


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