隣のナイト幼なじみはヤンキー
それは……。


「えっ。ヤンキーもの!?」


「そ。普段は真面目だけど実はヤンキーの主人公の話。オレが体験したことを、デフォルメして書いてんの」


リキは小説をめくりながら、微笑む。


「それって……誰に」


「オレが双子だってこと、知ってんだよな、夢ちゃんから聞いた。

この小説は……ケイのために、書いてる」


ケイくんの……ために?


「親友っていうのは……?」


「オレらって、ちょっと変わった関係なんだよな。事情あって5才から離ればなれに暮らしてて。

兄貴っていうには、家族として過ごした時間が短くて。

だけど、親には話せないことを話せる……親友みたいなもんだった」


リキは、少し遠くを見つめながら、ポツリポツリと話す。


「だった……って」


なんで過去系なの?


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