隣のナイト幼なじみはヤンキー
興奮状態だったからか、数年しゃべってないことさえ忘れ、リキに必死に訴えかける。


「リキ~。そのコ、知り合いなわけ?」


さっきあたしを乗せてくれていた、天使の笑みのイケメンが、こっちに歩いてきていた。


マスクを取っても、やっぱりイケメン。


「ほらっ!リキって呼ばれてるー。ねぇ、ねぇ、リキなんでしょ?」


「…………」


リキはバイクから降りると、諦めたかのように、無言でマスクを取った。






久しぶりに正面から見たリキの顔は……怖いほどに、キレイで、


思わず、ゾクッとした。


「……お前さ、さっきお礼になんでもするって言ったよな」


ビクッ!


もしかして……


あたしの体、狙ってる?



< 53 / 529 >

この作品をシェア

pagetop