隣のナイト幼なじみはヤンキー
「体で払えよ」って言われたらどうしよう。


リキはあたしの恩人になるわけだし。


だけど……そんな、いきなりどうしよう。


思わず自分の身を守るように、腕を体の前でギュッと固くした。






「……オレに、関わんな」


……えっ?


予想に反した言葉に、呆気に取られる。


「行こーぜ、雷斗」


リキは、天使のイケメンを連れ、ファミレスへと入って行こうとする。


「ちょっ……ちょっと、待って!」


リキの腕を掴むと、逆にその手を握られ、キッ!とにらまれた。


「触んなっつってんだろ。花梨、ウザい」





……う……わ。


あたしの腕を振り払うと、


リキたちは、そのままファミレスに入って行ってしまった。



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