隣のナイト幼なじみはヤンキー
「じゃあ、次。花梨ちゃん」


雷斗さんは、にっこり笑ってあたしに手招きする。


「いっ……いぇっ、あたしは……」


「じゃ、夢ちゃんだけ、今日の集会に参加かぁ~」


うっ。


ヤンキーの集会とやらに、参加できれば……リキとも喋れるかもしれない。


あたし、がんばるっ!


「……お手柔らかにお願いします」


「花梨ちゃん、もっとくっついていーよ」


ひゃあっ!


雷斗さんに腕を引っ張られ、顔も胸も、雷斗さんの背中に密着!!


雷斗さんは、今はメガネを外してる。


あれは、学校での仮の姿なんだとか。


普段は、ゴールドアイでヤンキーをやってるけど、


ウチみたいな進学校にヤンキーがいるなんてバレたら、ソッコー退学だ、って言ってた。


けど、そんなリスクをおかしてまでヤンキーを続ける、その理由。



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