隣のナイト幼なじみはヤンキー
それは、ただの気晴らしだって、雷斗さんは言ってた。


リキは……どうなの?


あたしは、リキの口から聞きたいよ。


「さーて。行くよ?準備はいい?」


雷斗さんは、楽しそうに発進の合図を出す。


「は……はいっ」


ギューッと目をつぶった時、雷斗さんの楽しそうな声が聞こえてきた。


「おっ。リキじゃん!!」


えっ!?


目を開けると、リキがものすごい形相で、こっちに向かって歩いてきていた。


あたしは怖くなって、すぐにバイクから飛び降りた。


ガシャーン!!


ひぃっ……!


あたしの目の前で、リキに殴られてる雷斗さん。


バイクごとその場になぎ倒され、転がってる。


「ウソッ……リキ、やめてっ!!」


リキを止めても、あたしの方は見ないで、無言で雷斗さんを殴ろうとしていた。



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