隣のナイト幼なじみはヤンキー
「さて、帰るか」



桜太が、あたしの学生カバンを抱えて立ち上がる。



「えー……まだココにいたいよ」



「なに言ってんだ。いつまでもプラプラしてたら、高木みたいなアホに襲われんぞ?」



桜太は、チャラ男の高木くんをチラリと見ながら、歯を見せて笑う。



「桜太、アホってなんだ?」



「高木、ツッコむ所そこかよ……。花梨、今すぐ帰るなら、送ってく」



桜太は、いつもお兄ちゃんみたいで。



もぉ、ほぼ保護者だね。



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