大嫌いだから、ね?(短編)
 それは学園長の鶴の一声できまった。



 女子校から、共学へ生まれ変わります、と。



 まさに、青天の霹靂というもので・・・その話を聞いた夏・・・私の頭は真っ白になった。



 外部受験など考えていなかった私。

 もちろん、親も同様で、そのまま、高等部に進みなさいと当然のようにいわれた。



「女の子の友達ばかりじゃなくて、男の子とも仲良くしなきゃ。

 ひなは、人見知りが激しすぎるから、それじゃあ、だめよ」



 人の気も知らないで、お母さんはのほほんという。
 
 私の中では、男の子って凶暴で、乱暴で、いじわるで、理解しがたい生き物なのに・・・。

 クラスメイトたちは、みんな、高等部からは共学だっていってとっても喜んでいる。



 でもでも、私は喜べない。

 
 

 
 


 

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