大嫌いだから、ね?(短編)
 私の笑顔を見て、光くんがじっとだまった。



 え? 笑顔、ぎこちなかった?

 変だった?



「?」

「陽菜」



 光くんが私の名前を呼んで・・・

 そして、

 すこし、身体を傾けた。



「!?」



 ・・・柔らかな感触。

 触れたそれはあたたくて・・・すぐにはなれた。



「礼はもらったから。---じゃ、また、明日」



 固まって、動けない私。



 え・・・え・・・ええっと・・・?


 
 今のって・・・



 今のって・・・






 
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