大嫌いだから、ね?(短編)
園庭で泥水と土を丁寧にミックスしてつくった特製泥だんごを投げつけて追い回され、
蝶を・・・ほら、リボンといってつけられたり、背中にミミズを・・・ああ、思い出すだけ鳥肌がたつ。
おかげで昆虫だいっ嫌い。
ついでにもうひとつにがてになったものもある。
ジャングルジムの上に無理やり登らされて、置き去りにされた私。
もともと高いところが少しにがてだった、ほんの数分の間だったけど、ジャングルジムで下りれない恐怖を味わった私は、先生が気がついて助けてくれたときには、もうしっかり高所恐怖症になっていた。
光くんにどうしてわたしばかりいじめるのって聞いたことがある。
クラスのほかの女の子たちには、彼はいじわるしたりしなかったから。
すると彼は、ふんぞり返って答えてくれた。
「おまえが、泣くから悪いんだ」
って。