本当の私、嘘の私
痛くも痒くも、かすりもしない……


何事?

私はゆっくりと瞼を開いた


あれ……なんで、

「何でここにいるの?」

目の前には、私に背を向けた川上君が居た

「お前等、何してんだよ……」

何これ、いつもの川上君じゃない……怖い

「え、だだ、だってコイツ、夕君と仲良いからって、調子に乗り過ぎなんだよ!」
「そうだよ!生意気なんだよ!!」
「夕君だって、そんな女は嫌でしょ?!」

本人居る前で、そこまで言うなよ!!

「黙れよ…恵理のこと何にも知らねぇくせして」
「私たち…夕君のこと、好きなんだよ?」

そうだったんだ……

「だから何だよ…俺はアンタ等じゃなくて、コイツが好きなんだよ…」

そう言って、恵理の方をチラッと見る


えぇ!!!
何気に告白入っちゃってるよ!?
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