本当の私、嘘の私
「川上君!アド教えて〜」

「あぁ、いいけど……」

「私も!」「ウチにもね!!」

なんかコイツ、人気ものだな……

男子も女子も、クラスの5分の4くらいが彼の周りに集まっていた──

どうりで窮屈なわけだ…

♪〜

あっ、チャイムだ

みんなが席に帰っていった
「恵理ちゃん!教科書貸して〜」
<font size=6>…は?</font>今、なんつった?コイツ…

みんなも驚いてるよ!!
「恵理ちゃん?どうしたの?」

いやいや、いつ私が恵理ちゃんと呼べと

「ねえってば!」
「あぁ、ごめん
いいよ」

「ヤッタ!ありがとー」

うん、なんなんだ!
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