友達でいたかったの【短編】


沙羅はトップクラスの高校に余裕の合格。



俺はレベルはまぁまぁだけど、サッカーの強豪高に推薦が内定していた。



沙羅とのくされ縁も中学までか。



みんな、変わっていく。



教室を見渡すと見慣れた顔ばかりで、見慣れた光景が広がっていた。



あと1年もすればこの光景を懐かしいと思うようになるんだろうか。











沙羅が俺を呼ぶ声を、懐かしく思う日が来るんだろうか。



そう思ったら、無償に胸の奥がヒリヒリと痛んだ。



< 33 / 50 >

この作品をシェア

pagetop