つぶやき(仮)

そんなある日



何故か急に君に出会ったあの桜の木の下に行きたくなって



気がついたら走ってた



息を整えて桜を見上げてみると



君と過ごしたあの日々の記憶が蘇ってきて



涙が溢れた



声を上げて泣いてた



何か懐かしい感じがしたんだ



不思議な感じがした



凍ってた心の氷が少しずつ溶けていく感じがして・・・



落ち着いた頃には気持ちがすっきりしてた



少ししてから桜の木を背にして僕は歩き出した



君の分まで生きて



幸せになって



大切な君に最高の笑顔を見せると誓って



そのとき



少し強い風が僕の頬をかすめて通り抜けた



・・・頑張って。私がついてるよ・・・



って君の嬉しそうな声が聞こえた気がした



僕は今度こそ笑ってその場を後にした



頑張るよ・・・ありがとう



そう言い残して・・・






          fin…



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