君へ
『今 か ら 会 え る ?』
メールで打つ音が悲しく聞こえる。
私は君を公園に呼び出した。
私の出した結論は君になるべく早く、別れを告げること。
それは嫌いだからじゃなくて君をなるべく傷つけたくなかったから。
早く切ったほうが傷が浅いと思ったからだ。
君はすぐに来てくれた。
「ごめん、待たせたかも。
いきなりどうしたの?」
一生懸命に走ってきてくれたこと、肩を見ればすぐに分かった。
だから辛かった。
――優しくしないで。
だけど私はぎゅっと拳を握ってから、意を決して言った。
「ごめん。別れてほしい。」