イライラしやすい菅野さん。
「よかったら、ご一緒してもいいですか?」

本当は断りたかったが、

どうせ同じ方面なのだから

一緒にいても差し支えはないだろうと承諾した。

「ありがとうございます!」

本当に嬉しそうな顔で長谷川が言う。

長谷川のしょうもない話を聞きながら

早く帰りたいなあと思っていると、

「あ~俺、腹減ったなあ……ねえ、菅野さん。 食事でもどうですか?」

と話を切り出した。
< 14 / 36 >

この作品をシェア

pagetop