イライラしやすい菅野さん。
それを注意しない課長にも腹が立つ……

菅野のいらつきは頂点に達そうとしていた。


「あなたたちねえ!」

一発ぎゃふんと言わせてやろうと思ったが、

自分を一斉に見る同僚たちの冷たい視線に、

菅野は怖気づき、次の言葉を飲み込んでしまった。


「……何でもないわ」

そしてそのまま菅野は、

頭を抱えながら休憩所へと足を運んだ。

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