僕が彼女といる理由
『バイト先の…
前にユートも会ったことある
幸森さんに告白されちゃった』


『……ハ?』


僕は一瞬、彼女の言葉が
のみ込めずにいた。


『…付き合うの?』


『…まさか!』


彼女は困ったように笑っていた。


彼女が誰と付き合い始めようが
僕が口を出すことではないのは
わかってるし、権利もない。



彼女が彼だけを想ってずっと
1人いてほしいなんて願ってるわけでもない。



でも僕は明らかに動揺していた。



まるでこのまま3人だけの
変わらぬ世界で生きていけると思ってたかのように…




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