僕が彼女といる理由
スッキリしない気持ちを
シャワーで洗い流し部屋に戻ると

キッチンから微かに甘くて
いい匂いがしていたのを思い出した。



『なんだ…

ホットケーキ?』



『そ〜♪

なんか懐かしくない?』



ご機嫌な様子でホットケーキを
皿に盛り付けてる百合、

その横で世話しなく皿に料理を
盛り付けてる陽太。



…ていうか、、、




『飯ありすぎじゃない?!

チラシ寿司にホットケーキに唐揚げに…

統一性もないし!』





第一、俺の親はホットケーキなんか
作ったことないから懐かしくもないし…


テーブルには隙間がないくらいの
料理で埋め尽くされていた。



『も〜朝っぱらからそんなに怒ると
ハゲるよ?!』



百合はため息混じりにそう言うと

『早く座って』と言わんばかりに
床をトントンと指差した。



………はぁ。。。

僕は言われるままに力なく
百合の指す場所に座った。




僕が座ったとこをみ届けると

二人は顔を見合せニヤリとし、

嫌な予感がした

次の瞬間…


パンッ、パパパンッ!!!


『……?!?!

おまっ…!!?近所メー…』



『ハッピーバースデー!!♪』



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