僕が彼女といる理由



いつの間にか、泣きつかれて眠ってしまったみたい。


目を覚ましたら真っ暗闇で

優ちゃんの姿はなかった。


ホッとしたような、
悲しいような気持ち。



私はシャワーを浴びて鏡をみると…

鏡に写ってるのは…
見るも無惨な腫れぼったい顔。


『……冷やさなきゃ…。』


冷たいアイスノンが
心まで落ち着かせてくれる。



…今日は、大学の講義にでて

サークルの映画評論に参加する。



優ちゃんには話しかけない。



優ちゃんを目でおわない。




距離を置くってそうゆうことでしょ?優ちゃん…




私の”好き”の方が大きいから

ちょっと離れたって大丈夫だと思ってるんでしょ?



あんまり油断しないでよね…





他の男の子とだって仲良くしちゃうし、



優ちゃんがいなくたって
楽しく普通に過ごしちゃうんだから…




それでちょっとヤキモキすればいい!




それでちょっとは寂しがればいいんだ!






でもその日は優ちゃんの姿を
見ることはなかった。



来てないのかな…?
< 46 / 84 >

この作品をシェア

pagetop