僕が彼女といる理由
陽太が死んだって…
どうゆうことだ…?
彼女のあまりにも普段通りの態度に
陽太が存在しない以外、何も変わらぬ日常に
僕は『死』の意味を理解できないくらいに
動揺していた。
どうせ暫くしたら
ひょっこりやってきて
あの太陽のような明るい笑顔で
『元気だったか?』
って何事もなかったかのように言うんだ。
そんな錯覚すらしていた。
そんなこと、もうあり得ないのに…。
結局僕は何も受け入れられぬまま
葬儀に参加した。
慰霊の写真は
いつものあの笑顔で、
そしてそこに彼女の姿はなくて、
僕はやっぱりどこか
現実に思うことができずにいた。